
交錯した諸価値 (Valeurs croisées)
インタラクティブインスタレーション、2008年
サミュエル・ビャンキニ(Samuel Bianchini)
2008年レンヌ現代アートビエンナーレValeurs croisées(「交錯した諸価値」)(フランス)のために、Orange Labs と le CiTu の外部受託研究の一環として 制作された。
Citu側エンジニアリング・コーディネーション: ポール・ジラール(Paul Girard)、コラボレーション:サフワン・シェンデブ(Safwan Chendeb)
Orange Labs側コーディネーション: エマニュエル・マエ(Emmanuel Mahé)
プログラミング:アドリアン・マゾー(Adrien Mazaud)(CiTu)
オリヴィエ・ベルニエ(Olivier Bernier)とジャン=エマニュエル・ヴィアレ(Jean-Emmanuel Viallet)(Orange Labs)の研究成果に基づく。
電子回路の専門技術および最適化:パトリス・バルベル(Patrice Barbel)(IETR - レンヌ第一大学)
組み立てアシスタント:ウサマ・ミュバラク(Oussama Mubarak)、シモン・プラン(Simon Poulain)
参加・サポート:アンヌ・バティオノ(Anne Bationo)、ムスタファ・ズイナール(Moustafa Zouinar)、フランソワ・コルドフィ(François Coldefy) (Orange Labs)、マルティーヌ・ブール(Martine Bour)(CiTu)、ラファエル・ジューヌ(Raphaële Jeune)(Art to be)、マリ・リンマン(Mari Linnman)、マエル・テイヤン(Maël Teillant)、les sociétés Elek、Ouestronic


交錯した諸価値, サミュエル・ビャンキニ(Samuel Bianchini), 2008
「交錯した諸価値(Valeurs croisées)」、第1回レンヌビエンナーレ、 ジャコバン修道院(Couvent des Jacobins, Rennes)(レンヌ、フランス)、 2008年5月16日-7月20日。
写真撮影 : © Samuel Bianchini - ADAGP
部屋は暗い。2000以上の単色のカウンタが光源である。カウンターは小型 の3桁数値の表示器である。規則的に配置され、展示室の壁一面を覆って巨 大なタブロー(表示板)を構成している。この数字の壁は鑑賞者の身体に反 応し、カウンターと正面に存在する身体との距離をリアルタイムで表示する ことによって、鑑賞者の行動を報告する。室内の鑑賞者の動きに従ってカウ ンターの数値はさまざまに変化する。訪問者の身体各部が各カウンターによ って計測されるため、カウンターは数値によって訪問者の身振りの痕跡を作 り出すのである。現代はあらゆる領域において数値評価が幅を利かせる時代 であり、これはマネーフローを指標とする管理社会が予告どおり徐々に到来 しつつある徴候と見なすことができる。2008年のレンヌビエンナーレ(総題 「交錯した諸価値」)のために作られたこの同題のインスタレーションは、こ の時代において「価値」とはなにかを問い直すものである。










交錯した諸価値, サミュエル・ビャンキニ(Samuel Bianchini), 2008
「交錯した諸価値(Valeurs croisées)」、第1回レンヌビエンナーレ、 ジャコバン修道院(Couvent des Jacobins, Rennes)(レンヌ、フランス)、 2008年5月16日-7月20日。
写真撮影 : © Samuel Bianchini - ADAGP