一対一 (seul à seul)

ウェブ上およびインスタレーションでのインタラクティブ装置、 2002年
サミュエル・ビャンキニ(Samuel Bianchini)

プログラミング : レイノー・オルリー(Reynaud Olry)(ウェブ) 、
ウサマ・ミュバラク(Oussama Mubarak)(インスタレーション)

 


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一対一, サミュエル・ビャンキニ(Samuel Bianchini), 2002
「メンテナンス(Maintenance)」、個展、ヨーロッパ高等映像学校 (École européenne supérieure de l’image)(ポワチエ、フランス)、2010 年5月4日-6月4日。
写真撮影 : © Samuel Bianchini - ADAGP

 

 


《一対一》はインタラクティブサウンド装置である。画面は黒く、カーソ ルが見えるだけである。マウスで(インターネット版)、あるいはタッチス クリーンで(インスタレーション版)、鑑賞者はこのカーソルを動かす。突発 的なこの動きは、叫びとテニスのスマッシュの音を生み出す。この叫びは何 の叫び声なのかはっきりとしないため、それがどのようなカタルシスを託さ れたものかは推測にまかされている。
はじめは見当がつかないため、動作はためらいがちである。しかしすぐに、 鑑賞者はどのようにすればあらたに叫び声とスマッシュを引き起こすことが できるかを理解する。動作は繰り返される。叫び声も繰り返されるものの、 毎回微妙に異なる。音は響きあう。しかし、やりとりは単数であることがわ かる。というのも、叫び声は常に同一の声、同じプレイヤーのものである。 鑑賞者はひとりでプレイする。一対一である。


 

 


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